新人の研修医が、担当していた終末期の患者さんの採血に失敗し、上の先生に代わってもらおうとしたら、その患者さんに、何度失敗してもいい、若い人の経験になって後世の人の役立てたら嬉しい、という投稿を見て、目頭が熱くなりました.
弁理士も、試験と実務がこれほど乖離している世界はないのではと思うほど、試験にパスしただけでは、何もできません.特許思考は、トレーニングが必要で、どんなに優秀な人でも、最初はコテンパンにダメ出しされます.額に汗する経験なしには、実務能力は身につきません.
最近は、研修という過保護なシステムが充実していますけど、仮想の課題をクリアしたからと言って、生きた事件には太刀打ちできません.実際の事件に遭遇して胃が痛くなる思いをして、初めて血となり肉となるのです.
その実際の生きた事件ですけど、日本の技術企業が大量に特許出願をしていた頃ならいざしらず、特許出願が年々減少し、企業の予算も削られているいまの時代は、冒頭の研修医のような失敗が認めれる経験をすることなんてできません.
君の成長のために依頼するよなんて企業は存在しないのです.新人だから、経験がないからという免罪符を受け入れてくれる企業なんてありません.
むしろその逆で、新人や未経験者を忌避することの方が普通です.
でもそれは至極当たり前のことで、即独の医師に診てもらいたい患者さんがいないのと同じことだと思います.