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「即レス」こそが世界基準のトップセールス

海外の優秀な代理人を新しく発掘するのは、私のちょっとした趣味のようなものです(笑)。

というのは冗談ですが、初めて取引をする海外代理人を一体どのような基準で選んでいるのかと聞かれれば、答えは極めてシンプルです。

それは「即レスしてくれる事務所かどうか」。これに尽きます。

今の時代、時差の有無に関わらず、数時間以内のレスポンスが求められるのがビジネスの最前線です。海外の代理人も事情は同じで、24時間も待たずに返信を求めてくるプロフェッショナルは決して少なくありません。

 

釣った魚にエサをやらない代理人?あるタイの事務所の顛末

最近、この「即レス」の基準で、あるタイの代理人と新しく取引を開始しました。事前のコンタクトでは非常に反応が早く、「ここは信頼できそうだ」と感じたからです。

ところが、いざ出願の正式な指示を出した途端、ピタッと返事が途絶えてしまいました。

全く音沙汰がないため、とうとうしびれを切らして状況確認のメールを入れたものの、それでも反応はなく、そのまま週末へ突入。そして週明け、何事もなかったかのように「これから出願手続きをします」というメールがシレっと届いたのです。

この瞬間に「あ、ここは駄目だ。もう二度と取引しない」と決めました。

最初の取引から何年にもわたって関係が続いている代理人がいる一方で、たった1回限りで終わってしまう代理人もいます。その明暗を分ける決定的な差は、間違いなく「即レス」ができるかどうかです。

 

即レスできない事務所の構造的な問題

私が少しせっかちな性分だから、というのもあるかもしれません。しかし、現在の世界基準は間違いなく「即レス」なのです。

では、この即レスができない事務所というのは、一体どういう事務所なのでしょうか。
私の経験上、それはいわゆる「大きな事務所」であることが多いです。

大事務所に所属している担当者で、即レスをしてくれる人はほぼいません。組織の階層が深く、確認作業に時間がかかるため、どうしてもフットワークが重くなります。

一方で、時差を飛び越えて即レスをしてくれるのは、プレイングマネージャーのような立ち位置で現場を回している所長であったり、小規模なブティック型事務所のパートナー陣です。彼らは決定権を持っており、目の前のクライアントのスピード感にシンクロする能力に長けています。

 

いつの時代も「早さ」が最大の営業力

世の中には、立派なパンフレット、緻密なSEO対策、華やかな実績アピールなど、さまざまなセールス手法が存在します。

しかし、ビジネスの根本において、今も昔も「レスポンスの早さ」こそがトップセールスだと思うのです。

どんなに優秀な経歴を持つ代理人でも、大事な局面で連絡が取れなければ不安しか残りません。逆に、即座に「承知しました」「現在確認中です」と返してくれる代理人には、安心して仕事を任せることができます。

今回のタイの代理人の一件は、私自身への良い戒めにもなりました。クライアントから見て「安心して任せられる、レスポンスの早い専門家」であり続けること。それが、国境を越えてビジネスを行う上での一番の信頼構築なのだと、改めて実感しています。