一発拒絶査定を依頼者に報告したところ、発明の素晴らしさを猛アピールする反論が却ってきました.
この依頼者とは、インドの代理人が辞退してしまい、以降は代理人なしの直接対応を行っているのですけど、とてもにやりにくい案件になってしまいました.
こちらから要求している資料も満足に提供されず、すごい発明だから特許になるべきとの勇ましい反論の繰り返しで、その根拠が明細書に書いていないという難易度の高い案件です.
支払いも遅れて、代理人辞任をちらつかせながら2年かかってようやく回収できたわけですけど、あのとき辞任しておけばよかったかなあと思ったりもしています.
一発拒絶査定というのは、思い出しても該当する案件はなく、もしかしたら今回が初めてなのかもしれません.
最後の拒絶理由を出してくれるケースがほとんどなのですけど、審査官も匙を投げたほどの案件ということでしょう.
予想に反してなんと審判を希望しており、それならせめて補正して前置にしたいところではあるものの補正したくても簡単にできません.
つまり根拠がないのです.
発明者が書いたような乱暴な明細書の翻訳なので、輪をかけて読みにくい日本語になっていて、もう行間まで食い入るように読み漁り、なんとか補正書と理由書を書ける目処がつきました.
とはいえ、極めて厳しいことには変わりはなく、補正しきれないので分割を提案してみてはいますが、さてどうなるでしょう.
最後は実用新案に変更なんていう落とし所もありますけど、これは依頼者も望んでいません.
職人魂というのでしょうか、ここまで来るとかなりハイな状態になり、とことんやってみたいと思っています.
審判にしろ、分割にしろ、依頼者があってのこと.
困難な依頼も自分の肥やしになるわけですから感謝です.